アーティストが海外進出するならサブスクはマスト
IT企業勤務の40代女性・Bさんは、CDレンタル業が衰退することを嘆く。
「私はNEWSのファンで、NEWSのCDは普通に買うんですが、同じ旧ジャニーズで、少し気になるなというグループが出てきたら、まずはレンタル店に行くんです。YouTubeで公開されているMVを見たりすることもありますが、やはり歌詞を見ながら、まとめて聴く分にはCDは重宝します。買うまではわからないけど、とりあえず聴いてみたい、という場合にレンタルっていいんですよね」
ただしBさんは、「時代の流れ」も痛感する。
「とはいえ、レンタルしてきたCDを取り込むのもちょっと面倒だなと思っているのも事実です。以前借りたことを忘れてもう一度借りてきてしまうこともしょっちゅう。もう私もサブスクで音楽を聴くようにしなくてはと思っています。
アーティスト側も、海外での活動を視野にいれるのであれば、サブスクはマストですよね。世界進出を考えても、そうすべきなのでは」(Bさん)
PR会社勤務の30代女性・Cさんは、すでにサブスク解禁に近い動きとして「独自アプリ」の存在をあげる。
「グループによっては、購入したCDやBlu-rayに封入されているシリアルコードを入力すると、収録されているコンテンツをスマホで見られるアプリがあるので、取り込みの必要がないケースもあります。これが全面的なサブスク解禁の手前なのか、今後も独自路線を貫いていくのかわかりませんが……」(Cさん)
旧ジャニーズ事務所は「SMILE-UP.」への社名変更に続き、近日中にはエージェント契約で運営する新会社が設立される見込みだ。新体制下で、ファンの切望する全楽曲のサブスク解禁はあり得るのか。それが実現するようなら、あらためて「CD時代の終焉」の象徴となるかもしれない。(了)