音楽好きに愛されてきた「CDレンタル」という文化が、いよいよ終焉を迎えつつある。都内最大級の在庫数を誇った『SHIBUYA TSUTAYA』は10月16日で店頭レンタルを終了。TSUTAYAのみならず同業各社も縮小の一途をたどっており、業界が丸ごと消えそうな勢いだ。
音楽サブスクのラインナップにはあらゆるジャンルのアーティストが揃い、ネットでもいくらでも音楽を聴ける時代、いまだにCDレンタルを利用しているのはどんな人たちなのか。愛好家たちに“レンタルにこだわる事情”について聞いた。
Yさん(40代/男性)は、上述・渋谷TSUTAYAのヘビーユーザーだった。
「私はハードロックやプログレが大好き。好きなバンドのCDは買いますが、ちょっと聴いてみたいというレベルのバンドはレンタルです。サブスクに入れば、そういったバンドを全てチェックできることは知っていますが、私は歌詞をチェックしたいし、ライナーノーツも読みたい。日本盤についている音楽評論家の解説は読み応えがあり、それで音楽の幅が広がりました。
財布に余裕があればCDを買いたいのですが、気になるバンドを片っ端から買うのはキツい。ただ、“手に入れた”という感覚は欲しいので、CDを借りてパソコンに取り込む作業は自分には重要です」
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