昔ながらの情報を共有する手段である「回覧板」。コロナ禍においては、多数の人の手に触れることから感染対策の一環として中止した地域も多かったという。コロナ禍から経済・社会活動が正常化した今、回覧板も復活しつつあるが、その存在は必要なのか、それとも不必要なのか──あらためて考える声が出ている。
回覧板の「日付偽装」が不快になる
メーカー勤務の40代女性・Aさんは、神奈川県にある戸建てに住んでいる。回覧板が「復活」したことに驚いたことを明かす。
「感染対策で中止していた回覧板が復活しました。なくなっても掲示板の張り紙で確認すれば何の問題もなかったのに……。回覧板はそもそもお隣宅へ届けに行くのが面倒だし、職場が遠くて、仕事から帰ってきたら23時ということもよくあるので、その日のうちに郵便受けに入れにいくのもはばかられることがしょっちゅうです。それで回すのがどんどん億劫になってしまうんですよね」
そんなAさんは「日付偽装」にも頭を抱えている。
「回覧板は届いた日ではなくて回す日を書いて回すルール。これだけでもプレッシャーを感じているのに、隣の人が数日前の日付を書いてプチ嫌がらせするんです(笑)。うちで止めていたということになって、気分が悪くなります。そもそも回覧板は不要という話になぜならないのか……」(Aさん)
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