コロナ禍を経て復活した「回覧板」に問われる存在意義　「回す手間が大変」「連休中に放置されると危険」の声も

連休中にポストに放置されていてイライラ

　金融機関勤務の50代男性・Bさんは、東京都在住。親と一緒に戸建てに住むが、回覧板というシステムに「疑問しかない」という。

「大型連休に旅行に行っている時に回覧板を回されたようで、帰ってきたら郵便受けにはみ出して入っているんですよ。不在にしているのがミエミエで、泥棒に狙われかねないですよね」

　回覧板の内容も、見る価値があるとは思えないものが少なくないという。

「不審者情報やイベント案内、訃報など連絡事項があればいい方。自治体の広報誌、小学校の学校通信はまだしも、通販カタログだけの時もあって、回覧する意味があるのか疑問です。

　昔は募金の箱も一緒に回ってきたことがあって、誰がいくら入れたか記入する用紙までついてきました。うちは募金しないという姿勢で、そのまま回したら、あとから町内会長が嫌味を言ってきました。何の圧力なんだと思って非常に不愉快でした」（Bさん）