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周囲の理解が得られにくい「事実婚夫婦」の悩み 「遊んでも不倫にならないよね」という人まで

「事実婚なら不倫にならないよね?」

“事実婚は普通の結婚とは別モノ”と考える人もいるようだ。都内に勤務する会社員のBさん(30代男性)はこう話す。

「婚姻届は提出していませんが、もう5年以上一緒に暮らしていますし、普通の夫婦と何も変わらない。でも、職場の上司が、結婚している部下に対しては『○○くんは、家庭があるから誘ったら悪いな』みたいなことを言うくせに、『Bくんは事実婚だから、遊びやすいだろ』と言って、飲みに誘ってくる。どうやら“事実婚は結婚ではない”と思っている節があります。事実婚だろうが、家族を大切にするのは変わらないんですけどね」

 一方、事実婚をしている女性がうれしくない誘いを受けるケースもあるようだ。事実婚して7年の神奈川県に住む会社員・Cさん(30代女性)は、こう話す。

「会社でも私が事実婚であることは広く知られています。ほとんどの同僚が理解してくれていますが、ある男性社員が『Cさんは婚姻届を出してないから、誰と遊んでも不倫にならないよね?』と言って誘ってくるんです。

 冗談半分ではあるんでしょうが、単純に気持ち悪い。“不倫にならないから誘う”という考え方もイヤだし、そもそもパートナーがいる女性を誘ってくるのもイヤですね」

 多様性が認められる時代とはいえ、まだまだすべての人に理解されているわけではないのも事実。自分にとっては悪意のない、何気ない言動が、他人に不快感を与えているかもしれないということは、しっかりと心に刻んでおきたい。(了)

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