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【スシロー、大阪王将、バーミヤン】「ジョブチューン」で話題になった飲食3チェーン 最新決算と実際に足を運んで見えてきた各社の成長ストーリー

バーミヤン/すかいらーくホールディングス(3197)

 バーミヤンはガストなどを展開するファミレス最大手・すかいらーくホールディングス(3197)の一ブランドである。11月10日に発表した2023年度12月期第3四半期決算においては、赤字であった前年同期に対し、売上は増収、利益は黒字転換という切り返しを見せている。

 昨年実施した値上げの効果は客単価を大きく押し上げ、既存店売上高は前年比+20.4%と成長。また、全社をあげてのプロジェクトである収益改善プロジェクトの取り組みにより、水道光熱費、食器費なども含めた大幅な経費削減を行っている。

 その他、配膳ロボット、セルフレジを中心としたDX推進で生産性向上を実現したり、深夜営業時間の延長、インバウンド需要獲得対策、宅配事業の拡大など様々な経営改善を多角的に行うことにより、2022年対比でインフレによって増加した112億円のコストを吸収し黒字転換を達成したのだ。

 そんなファミレス最大手グループの一角であるバーミヤンも、9月16日放送の『ジョブチューン』では、11品中9品が合格を勝ち取るという好成績を収めた。

 決算説明会資料を見ても、同社のグループを挙げての経営改善は最大手ならではの視野の広さで行われており、物流や人材育成、オペレーション改革、働き方改革にまで目が向けられている印象だ。
 

すかいらーくホールディングスの成長戦略

すかいらーくホールディングスの成長戦略

 実際にバーミヤンへと足を運んでみると、中華ならではのボリュームのあるメニューに加え、小盛メニューも多数用意されていた。手軽に食べることができる店舗オペレーションの工夫によって、顧客満足度を高めるという姿勢が見て取れた。また、飲食店である以上、接遇を始めとしたコミュニケーションビジネスが本質である。私が行った店舗でも店員マナーは行き届いており、同社のサービス品質、顧客満足に対する意識の高さがうかがえた。

 同社の決算は第3四半期にして既に通期の経常利益予想を超過しており、今後は上方修正期待も高まるのではないか。株価は9月16日の放送以降、堅調に上昇していっている。

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