吉田みく「誰にだって言い分があります」

男性も思わずハマってしまう「コスメの沼」 30代営業マンは“限定コスメ”に5万円出費し「女性の気持ちがわかりました」

化粧品メーカーによる男性向けスキンケアレッスンの様子(時事通信フォト)

化粧品メーカーによる男性向けスキンケアレッスンの様子(時事通信フォト)

 朝晩で10分ほどの時間を費やし、スキンケアに力を入れていると話すマサオさん。当初はコスメに対する知識はほとんどなく、“しっとり”と記載された保湿力の高いものを自分の感覚で選んでいた。

 近所のドラッグストアで購入できる1本1000円程度の化粧水や保湿クリームを使っていたのだが、美容意識が上がっていくにつれてデパートで売られている男性向け高級スキンケア商品に興味を持ち始めたそうだ。

「何気なく立ち寄ったコスメカウンターでスキンケアの相談をしたら、『肌が乾燥しているのでこちらがおすすめです』『清潔感を求める男性から人気がありますよ』などとアドバイスを受け、気付いたら2万円分も買っていました。自己流のスキンケアでは十分じゃなかったことを知れたので良かったのですが、買いすぎちゃったかな……と思ったり。ですが、仕事が営業職なので自己投資と割り切って考えました」

“限定コスメ”に魅了されて

 マサオさんの美容意識はどんどん高まり、頻繁にコスメカウンターに足を運ぶようになった。そしてすすめられるがままに男性コスメ商品を購入。総額は10万円近くになってしまった。

「『スキンケア頑張ってらっしゃってますね!』と褒められたことが嬉しくなって、つい財布のひもが緩んでしまいました。『冬は乾燥しますから』『清潔感のある香りですよ』などと勧められ、予定になかったボディローションや香水まで買っちゃって……。でもこれで仕事もプライベートも充実するならばと思っていたのですが、予想外の結果となってしまいました」

 男性コスメに大金をつぎ込んだマサオさん。いま手元にあるものを全て消費するまで新しいものは買わないと決めていたはずだったが、“限定コスメ”という言葉に魅了されてしまう。

「ネットでお気に入りのコスメブランドのサイトを見ていたら、“クリスマス限定のコスメ”を発見。価格は1万円弱、ミニサイズでお試しできる量、限定のポーチがついてくるというものでした。通常価格よりもお得に買える、ポーチのデザインが素敵で……。気付けばコスメカウンターへ足を運んでいたんです。店員さんに『こちらラスト2個でした!』と言われた時、手に入れられて本当に良かったと思いました」

次のページ:男性コスメの沼にハマったマサオさんにある“異変”が…

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。