ここ数年で発売されたスマホは、2つのSIMを1台で使えるデュアルSIM対応のモデルが主流になりつつあるなかで、Aさんは「SIMの組み合わせも重要になる」という。
「1台のスマホで2つの会社のSIMを使っています。1枚は通話用、もう1枚はデータ専用という感じでもいいし、お互いの弱点を補ったり、強みを活かしてシナジーが生まれる選び方もできます。
相性が良さそうな2社を探し、“自分にとって最高の組み合わせ”を求めて試行錯誤を繰り返しています。ただ、新規参入や新サービスが登場することも多く、最適解が変わりやすい。もう完全に抜け出せない沼にハマっています。
今は、楽天モバイル+日本通信で落ち着いていますが、最近は容量別の料金が小刻みで、コスパが良さそうなHISモバイルとイオンモバイルが気になります」(Aさん)
あれもこれも魅力的に映って…調べれば調べるほど沼にハマる
複数回線を契約する理由は、組み合わせだけでないようだ。商社勤務の20代女性・Bさんは、通信障害があってから回線を分散する重要性を痛感した。
「通信障害が起こった時、1回線しか持っていなかったので誰とも連絡ができなくなり、絶望的な気持ちに。公衆電話をひたすら探して近所を駆け回ったのは苦い思い出です……。
改めて通信が生活に不可欠なインフラであることを痛感したので、それ以来、固定回線を契約したうえで、スマホの通信会社は複数回線を契約しています」
Bさんは複数回線のコストを抑えるために格安SIMを契約しているが、「調べれば調べるほど“正解”がわからない」と苦笑する。