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遺言書に「遺産は均等に分ける」と書いてもトラブルは起こる 揉めないためには「なぜこう分けるのか」の付記が重要

遺言書を書く前に家族会議の開催を

 どこで不満が出そうかを確認したうえで、遺言書には「なぜこう分けるのか」を付記する。

「たとえば長男に多く相続させる場合も、“長男が長年、両親の面倒を見てくれた。おかげで豊かな老後を過ごせた。次男、長女にはマンション購入費などを援助したので、この配分で受け入れてほしい”といった『心情と背景』の記述を入れておく。それにより文句は出にくくなります」(同前)

 また、遺言書を書く前に家族会議を開き、子供たちに直接思いを伝えることも重要になる。

「そうやって丁寧に進めると、たとえ分け方が不均等でも子供たちが不満を抱くことは少なくなります」(同前)

 家族内のコミュニケーションが大切だ。

※週刊ポスト2024年1月1・5日号

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