【イギリス】各界VIPが定宿にイギリス王室が愛する別名“宮殿の別邸”
『クラリッジズ』（Brook Street, Mayfair, London）。1812年、『ミヴァーツ・ホテル』として開業。1856年から現名に（Getty Images）
『クラリッジズ』令和4年9月17～20日 故エリザベス女王の国葬参列の際にご宿泊
1860年、滞在中の仏ウジェニー王妃をヴィクトリア女王が訪ねたのをきっかけに、国王が宮殿以外に唯一賓客を迎える場所となった。ついた呼び名は“バッキンガム宮殿の別邸”。故エリザベス女王の即位60年の午餐会の際には上皇上皇后両陛下が宿泊されている。内装は“アールデコの宝石”と称えられ、スコーンはイギリス一と名高い、ロンドンが誇るホテルだ。
ホテルご到着時の一枚。9月17日に皇居を出発され、9月20日には帰国されるという“弾丸ご訪問”で、現地では分刻みのスケジュールだったという（時事通信フォト）
女王の崩御から11日後に行われた国葬へ参列された両陛下。即位後初めての外国訪問で、天皇が葬儀に参列するのは、皇室の慣例からして異例のことだった（写真／AFP＝時事）
【インドネシア】ジャカルタの中心地で街を象徴する最高級リゾート施設
『ホテル インドネシア ケンピンスキー ジャカルタ』（Jl. M.H. Thamrin No.1, Jakarta）。1962年、初代スカルノ大統領の時代に建設された。旧名は『ホテル・インドネシア』（Getty Images）
『ホテル インドネシア ケンピンスキー ジャカルタ』令和5年6月17～23日 インドネシアへ公式訪問の際にご宿泊
ドイツの高級ホテルチェーン『ケンピンスキー』が手がける5つ星ホテル。ジャカルタで最も格式の高いボールルームを有しており、ランドマーク的存在として君臨している。また17階の屋外プールをはじめ、スパやジムなど館内施設が充実。さらにショッピングモールに直結しているので、お出かけせずともリゾート気分が満喫できる。
国際親善目的としては即位後初の外国訪問となったインドネシア訪問。ホテル内では在留邦人の人々やJICA海外協力隊員と接見された（写真／JMPA）
7日間の日程の中で現地の文化を楽しまれた雅子さま。写真はインドネシア大統領夫人とともに、現地の伝統衣装をお召しになるご様子（写真／共同通信社）
【番外編】雅子さまが訪れた「ご静養場所」
私たちが泊まれる場所以外に、各地の御用邸や御料牧場など、“皇族方専用”のお泊まりどころも。その一部を紹介します。
・那須御用邸
栃木県那須郡那須町にある御用邸で本邸は大正15年、附属邸は昭和10年に建設。ご一家は例年、夏に滞在される。
那須御用邸。栃木県那須郡那須町にある御用邸で本邸は大正15年、附属邸は昭和10年に建設（1987年9月撮影。時事通信フォト）
ご一家は例年、夏に滞在される（2023年8月撮影。写真／JMPA）
・御料牧場
栃木県塩谷郡高根沢町・芳賀郡芳賀町にまたがる牧場で、皇室の方々が召し上がる農産物を生産している。個別の見学等はできないが、年に1度見学会を行っている。（ご一家写真は、見学会の様子は2018年10月）
御料牧場 。栃木県塩谷郡高根沢町・芳賀郡芳賀町にまたがる牧場で、皇室の方々が召し上がる農産物を生産（写真は2023年4月撮影／宮内庁提供）
個別の見学等はできないが、年に1度見学会を行っている（2018年10月撮影。時事通信フォト）
取材・文／辻本幸路
※女性セブン2024年1月4・11日号
