おまけや割引という文字を見ると、ついつい手が伸びてしまう人もいるだろうが、それは店の“戦略”にまんまと踊らされている。若くして母親を亡くし、高校生の頃から家族の食費をやりくりしていた、節約芸人の井上ポイントさんが語る。
「半額シールのお弁当を買ったはいいものの、冷静になると食べたいものではないことが多かったんです。結果的に満足できない買い物をしたことになるんですよね」
割引価格で日用品や衣料品が買える「アウトレットモール」は庶民の味方。しかし、本当にそれはおトクなのだろうか。節約アドバイザーの丸山晴美さんが指摘する。
「アウトレットは郊外にあることが多く、以前はレンタカーを借りてまで行っていましたが、交通費がかかります。しかも、雰囲気につられてついつい大量に買ってしまいがちで、むしろ無駄遣いの温床です」
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