「がまんが失敗の始まり」
さまざまな節約術を実践し、成功と失敗を重ねた井上さんは、そもそもケチケチしすぎるのは失敗のもとだと言う。
「健康やメンタル面を考えると、遊びや食費をがまんするのはよくありません。節約のために飲み会を減らす人もいますが、ぼくは後輩との飲み会は行きますし、もちろん先輩のぼくが全部支払います。その代わりにいかに安く、お得に支払えるかを考えること。
毎回ではないですが、株主優待券や飲食の覆面調査を兼ねて安くすませています。ぼくは2014年から覆面調査をやっていますが、これまで400件以上やって200万円以上稼いでいます」
節約アドバイザーの和田由貴さんも「がまんが失敗の始まり」と口をそろえる。
「節約は積み重ねが重要なので、長く続けられないと意味がありません。ストレスを感じて、ふいに散財してしまうなんてことになったら本末転倒。自分にとって相性のいい節約術を続けるだけで充分だと考えましょう」
節約はトライ&エラーの繰り返し。賢者の“やめ技”に納得したら、いまやっているそれ、一度やめてみてもいいかもしれません。
(了。前編から読む)
※女性セブン2024年1月18・25日号