2023年5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法における位置づけが「5類」に移行してから、初めての新年となった2024年のお正月。日本各地の社寺は初詣で賑わい、前年を上回る参拝客が訪れたところも多かった。とはいえ、その一方で「初詣には行かなかった」という人も増えているようだ。それはどういった理由からなのか、彼ら/彼女たちに本音を聞いた。
寒いなか人がたくさんいるところに行きたくない
都内で一人暮らしをするメーカー勤務のAさん(30代/男性)は、子供の頃は家族で、学生時代は友人と初詣に行っていたものの、社会人になってからはほとんど行かなくなった。
「自分にとって正月は、仕事が忙しい年末を乗り越えたあとの休養の期間。とにかく家でゆっくりして、寒いなか人がたくさんいる神社には行きたくない。ごく単純な理由です。実家は北海道ですが、帰省ラッシュに巻き込まれるのも嫌なので、実家に帰るのも年末年始ドンピシャではなく、少しずらした時期にしています。僕のなかで初詣は、学生までとか、家族連れのイベントになりつつあります」
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