キャリア

会社は女性管理職を増やそうとしているが…躊躇する女性社員たちの本音 「責任の重さが待遇に反映されない」「家事負担が多いのに仕事負担も増える」

管理職等に占める女性の割合(厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」より)

管理職等に占める女性の割合(厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」より)

ロールモデルだった先輩の再就職にモヤモヤ

 不動産会社勤務の30代・Bさんは、管理職の打診がきているが「迷っている」そうだ。

「管理職になれば、自分の可能性やキャリアが開けるかもしれないという期待はあります。ただうちの会社の場合、待遇面では、業務量と責任の重さに対してお給料がそんなに増えるわけではないんです。最近気になるのは、会社側が『女性管理職』を是が非でも増やしたいという雰囲気を出していること。私が管理職になったら管理職になりたい男性から不満が出そうで怖いです」

 女性管理職のロールモデルとして、Bさんが仕事の相談に乗ってもらっていた先輩社員が退職したことも、迷う一因だという。

「先輩が体調を崩してしまい会社を辞めました。しばらく休養して、転職して平社員として働いているそうなのですが、なんと年収は上がったとのこと。仕事と給料の兼ね合いは会社によると思いますが、必ずしも同じ会社の中での出世がいいこととは限らないんだなと感じました」(Bさん)

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