ロールモデルだった先輩の再就職にモヤモヤ
不動産会社勤務の30代・Bさんは、管理職の打診がきているが「迷っている」そうだ。
「管理職になれば、自分の可能性やキャリアが開けるかもしれないという期待はあります。ただうちの会社の場合、待遇面では、業務量と責任の重さに対してお給料がそんなに増えるわけではないんです。最近気になるのは、会社側が『女性管理職』を是が非でも増やしたいという雰囲気を出していること。私が管理職になったら管理職になりたい男性から不満が出そうで怖いです」
女性管理職のロールモデルとして、Bさんが仕事の相談に乗ってもらっていた先輩社員が退職したことも、迷う一因だという。
「先輩が体調を崩してしまい会社を辞めました。しばらく休養して、転職して平社員として働いているそうなのですが、なんと年収は上がったとのこと。仕事と給料の兼ね合いは会社によると思いますが、必ずしも同じ会社の中での出世がいいこととは限らないんだなと感じました」(Bさん)
次のページ:同じ管理職でもなぜか女性の負担が大きい