マンション・アパートなどの集合住宅で、とかくトラブルになりやすいのが「騒音」。ほかの住人の迷惑にならないよう、できるだけ大きな音を出てずに暮らしている人も多いだろう。しかし、時には想定していなかった形で、騒音のクレームを受けることもある。
会社員Aさん(50代男性)は、都内の賃貸マンションに妻と2人で暮らしている。そのマンションにはすでに8年ほど住んでいて、これまでマンション内の騒音で困ったこともなければ、ほかの住人から騒音に関するクレームを受けたこともない。しかし、あるとき管理会社から電話がかかってきて、騒音について注意されたのだという。
「長くこのマンションに住んでいて、騒音について指摘されたことがなかったので、本当に驚きました。何なら別の部屋と間違えているんじゃないかと思いました」(Aさん・以下同)
管理会社いわく、夜の11時から深夜1時ぐらいの間の騒音が気になって眠れないというクレームが、ほかの住人から入ったという。
「テレビの音とか音楽の音がうるさいという話かと思っていたら、足音のような生活音がうるさいという話でした。夜に掃除機をかけたり、洗濯機を動かしたりしているわけでもなく、部屋のなかで運動をしたり、走ったりしているわけでもない。子供もペットもいないので、騒がしくすることもない。まさか『足音などの生活音がうるさい』と言われるとは、想像もしていませんでした。
たしかに、仕事の関係で夜の11時頃帰宅することはあり、ドアの音やちょっとした足音が聞こえてしまうことはあるかもしれません。でも、そもそも幹線道路に近い場所にあるマンションなので、夜でも車の音がそれなりに聞こえてくるし、音としてはそっちのほうが大きい。今まで指摘されたことのない足音レベルでうるさいというのは、正直納得いっていません」