「お前は下」と示される感じが不快
メーカー勤務の30代女性・Bさんも、新入社員時代に上司から頭をポンポンされた経験がある。「鳥肌がたった」と明かす。
「当時でもう50代の男性上司がいたのですが、何かと自分は“女性心をわかっている”アピールをしてくる人だったんです。例えばスイーツが好きでどこそこのカフェに行ったとか、車は2シーターとか……。本当にそれらが好きならいいんですが、言葉の端々に“女性はこんなのが好きなんでしょ?”というニュアンスが漂う。
一度、会社のエレベーターで2人きりになった時に、『お疲れ様』と言って頭を触られました。髪型が崩れるし、防衛本能からか、無意識に体を反らしてしまい、『あっ、すいません』と謝りましたが、私が謝ることじゃないですよね」
Bさんによれば、その上司はBさんが嫌がっていることに気づかず、「男からしてもらったことないの? じゃあ嬉しいでしょ?」と言い放ったのだという。
「いろいろバカにしてんのかと(笑)。まず嬉しくないし、してほしいと思ってない。さらにいえば、“頭ポンポン”は目上や対等の関係にはしないと思うんですよね。職場は上下関係があるとはいえ、あからさまに『お前は下』と示される感じが不快というか、ドン引きでした。『嬉しくないのでやめてください』ってハッキリ言いました」(Bさん)
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