コンビニ50年の軌跡
日本でコンビニが登場してから今年で50年。セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、デイリーヤマザキのコンビニ4社のヒット商品&サービスを年表にしてまとめた。
【20世紀】
1973年9月:ファミリーマートが埼玉県狭山市に1号店「狭山店」(現・入曽店)オープン
1974年5月:セブン-イレブンが東京都江東区に1号店「豊洲店」オープン
1975年6月:ローソンが大阪府豊中市に1号店「桜塚店」オープン。同月、セブン-イレブンが福島県郡山市「虎丸店」で24時間営業を開始
1977年5月:現・デイリーヤマザキが東京都豊島区に「サンエブリー雑司ヶ谷店」オープン
1978年:ファミリーマートが千葉県船橋市にフランチャイズ1号店「大閣三山店」オープン
1978年:セブン-イレブンで「手巻おにぎり」を販売開始
1979年3月:ローソンが初めてコンビニにフライヤーを導入し、店内で調理したフライドフーズの販売を開始
1979年:セブン-イレブン・ジャパンが「おでんウォーマー」を開発し、おでんの販売を開始
1982年3月:ローソンが宅配便の取り扱いを開始
1987年10月:セブン-イレブンが24時間公共料金を支払える「収納代行サービス」(東京電力料金)を開始
1996年3月:ローソンが切手・はがき・収入印紙の販売開始。7月、日系コンビニ初の中国出店も果たす
1997年:ローソンがトイレを開放。9月、マルチメディアステーション「Loppi」誕生。チケットの予約や購入などができるように
1999年3月:さくら銀行(現・三井住友銀行)がam/pm(2010年3月、ファミリーマートに吸収合併)に初めてATMを設置。10月、ファミリーマートで、ATM(現金自動預金払出機)サービス開始
2000年:セブン-イレブンで「ミルクたっぷりとろりんシュー」(現「とろ生カスタードの窯焼きシュー」)を販売開始
2000年12月:デイリーヤマザキが店内でパンや弁当などを製造する「デイリーホット」機能を導入
【21世紀】
2001年5月:セブン-イレブン・ジャパンが新銀行「アイワイバンク銀行」(現「セブン銀行」)を設立。ATMが店内に設置される
2001年7月:ローソンが東京都目黒区自由が丘に「ナチュラルローソン」1号店オープン
2003年1月:ローソンが全国の店舗内に郵便ポストを設置
2005年5月:ローソンが東京都練馬区貫井に「ローソンストア100」1号店オープン
2006年10月:ファミリーマートが「ファミチキ」販売開始
2007年4月:セブン-イレブンで電子マネー「nanaco」を導入
2007年5月:セブン-イレブンでPBブランド「セブンプレミアム」を販売開始
2007年11月:ファミリーマートが「Tポイントサービス」を始め、「ファミマTカード」を発行
2009年9月:ローソンが大ヒットスイーツ「プレミアムロールケーキ」販売開始
2010年9月:セブン-イレブンで「プレミアム」シリーズの最上級ブランド「セブンプレミアムゴールド」を販売開始
2011年1月:ローソンが店内でいれたてのコーヒーを提供する「マチカフェ」をスタート
2013年1月:セブン-イレブンで「セブンカフェ」がスタート
2019年4月:ファミリーマートが「ファミマこども食堂」開始
2019年7月:ファミリーマートが決済機能付きアプリ「ファミペイ」を開始
2019年8月:コロナ禍によるデリバリーニーズの高まりを受け、ローソンが「Uber Eats」を導入
2022年11月:ローソンが東京都豊島区北大塚の「グリーンローソン」に「アバター店員」導入
2024年2月:セブン-イレブン・ジャパンが千葉県松戸市に、コンビニとスーパーなどを組み合わせた「SIPストア」の実験1号店「松戸常盤平駅前店」オープン。
(第2回につづく)
【プロフィール】
コンビニジャーナリスト・吉岡秀子さん/千葉明徳短期大学非常勤講師。コンビニの商品開発などについて消費者目線で取材し、情報を発信。主な著書に『セブン-イレブン 金の法則 ヒット商品は「ど真ん中」をねらえ』(朝日新書)など。
コンビニ研究家・田矢信二さん/セブン-イレブン・ジャパンで店長・経営指導員として勤務した後、ローソンで経営指導員として加盟店の販売促進・業績アップに携わる。現場経験を生かし、コンビニ研究家としてメディアなどで情報発信を行う。
取材・文/桜田容子
※女性セブン2024年3月28日号