中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

【ビール飲むのはいいお客さん!】地元の人々に愛され、惜しまれて80歳で引退する、うどん店の“おばちゃん語録”

80歳で引退する、うどん店のおばちゃん

80歳で引退する、うどん店のおばちゃん

「ビールばっか頼んでスイマセンだって? いいって! ビール1本の儲けはうどん1杯より多いの! あなたはいいお客さん」

「昔は目の前に唐津東高校があって生徒さんもよく来てくれたし、職員室に一日何度も出前に行ったりしたけど、早稲田佐賀中高に変わってからはあまり来ないねぇ。学生さん、コンビニとかが好きなんやろね」

「私は一人一品、必ず頼んでもらうのよ。子供たちが連れ立って来ますわね。うどんを食べたい子がいて、無理矢理友達を連れてきた場合は60円のおにぎりでもいいからさ。ただ、お小遣いが足りない子がいた時は、『頼まんでよかよ』と水を出したけど」

「昔はそこの海でいくらでもキスとカキが取れたものなのよ。だからね、私もお父さん(夫)も、意地張ってスーパーで両方を絶対に買わなかった。だって悔しいもん」

「私は天ぷら作るのが上手なので、途中でね、天ぷら居酒屋をやった方が儲かるかと思ったけど、お父さんがいなくなっちゃったからそれもキツイからうどん屋のままよ」

「私はね、12月31日にすごく働くの。何しろ年越しそばのセットが売れる売れる! エビの天ぷらが入ると途端に値段を上げてもお客さんは納得するの」

「これ、黄金唐辛子。お父さんが裏の畑で作ってる。すごく辛いから使ってみてよ。辛かろ~。こんな唐辛子、普通は買えん。これ、1本400円で売っとるけんね。帰りに買っていって」

 そしてキス釣りについてはこう言いました。

「20匹釣れたら天ぷら、40匹釣れたら刺身、60匹釣れたらキスご飯作るばい」

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