タンクが想定外に大きく場所を取った
メーカー勤務の40代男性・Bさんは、「自分の家には邪魔すぎた」と笑う。
「僕が買ったものは、水のタンクがかなり大きいタイプでした。一度にどのぐらいの水を使うのかわからなかったので、途中で足りなくなるよりは大容量のほうがいいだろうと、ネット通販で安直に選んでしまったんです。
実際に洗面台においてみたら、思ったよりも本体が大きく、場所を取る。それならばとスペースのある台所の流しのところに設置したら、家族から『お父さんのツバを流しに吐かないで!』と大不評でした。
使うと歯間や歯茎の隙間の汚れが除去できるのを実感できるんですが、置く場所の問題もあるし、面倒になるしで、結局使わなくなりました」
本来の歯磨きをおろそかにしてはならない
不動産会社勤務の20代男性・Cさんは、口腔洗浄器を今も愛用中。ただし、思うところがある。
「虫歯になりやすいので、歯ブラシだけではケアが足りないと知り、興味を持って購入しました。でも、その実力を過信しすぎたのか、先日歯医者さんに行ったら、虫歯が増えていたんです。本来の歯磨きがおろそかになっていたんだろうなと……。
『これで歯科医院に行かなくてもすむ』というのは、全くの間違い。結局、口腔洗浄器を使おうが使わなかろうが、定期的に歯科医院に行って診てもらうのがいちばんだと思いました」
イメージ先行で口腔洗浄器を購入してしまい「こんなはずじゃなかった」という利用者もいる様子。そうならないためにも、事前にしっかり調べて、正しい知識を持ったうえで、購入したい。これまでできなかった口腔ケアの効果を、実感できるのではないだろうか。(了)