メールは最重要の連絡手段ではない
迷惑メールが通常の受信トレイに入ったらその都度対処しているAさんだが、逆に通常のメールが迷惑メールとして認識されてしまうことがないとはいえないため、定期的に迷惑メールトレイはチェックするという。ただし、急ぎの仕事に関するメールが迷惑メールトレイに入って気づかぬままになり、仕事に支障をきたすということもありえるのではないか。
「本当に重要な内容であればメールで連絡するだけでなく、LINEや電話で連絡が入るものですし、仕事の連絡事項に関してもチャットツールを使うことのほうが多い。つまり、電話やLINE、チャットで連絡が入っていないなら、メールが読めなくてもそんなに問題にはならないと考えています。正直、今、メールは最重要の連絡手段ではない。逆に“緊急”の空気を出してくるメールは、たいてい迷惑メールです(笑)」
そもそもメール内のリンクは踏まない
昨今の迷惑メールのなかには、他のサービスを偽装して、メール内のリンクを押すと詐欺サイトに飛ぶ“フィッシング”メールが多い。かなり精巧にサービスを偽装しているものもある。
「迷惑メールはそもそも開かないし、開いたとしても絶対にリンクは踏まない。このルールは守り続けています。一瞬『本物かも?』思った場合でも、送り主のアドレスもチェックするようにしています。ドメインが明らかに怪しい場合がほとんどですし、これまで一度も騙されたことはありません。
そもそも友人や仕事関係者からのメール以外は、メール本文に貼られているリンクを踏むこともほとんどないですね。何らかのサービスを利用するときも、メールのリンクからではなく、ブックマークから飛ぶか、自分で検索して飛ぶようにしています。そもそもリンクを踏まないようにしているからフィッシング詐欺にも遭わない。迷惑メールを毎日たくさん受信している私なりの対処法です」
迷惑メールは危険なものなので、できるだけ接触する機会を減らすことが重要であるのは確か。Aさんのように“メールアドレスを変えたくない”という理由があるなら、なおさらのこと、迷惑メールへの安全な対処を心がけなければならない。(了)