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学校のクラス替えが生む様々なドラマ「友達と別々になって結果的にラッキー」の声も 教師が明かすクラス分けの大前提とは

友達と別のクラスになってラッキーなことも?

 クラス分けでドキドキした経験自体がないのはSさん(40代/男性)だ。

「私は田舎育ちで、小学校も中学校も1クラス。ほぼ100%持ち上がりで、地元では“田舎のエスカーレーター”と呼ばれていました。そして高校は学年で1クラスの進学クラスに進んだので、クラス分けはナシ。一度で良いからクラス替えを体験してみたかったです」

 Sさんとは真逆な体験をしたのは、Yさん(40代/男性)だ。

「高校は1学年に18クラスもあって、毎年クラス替えがあるので、学年が変わると友達作りは一からやり直し。あまりに人数が多すぎて、全体的に友人関係は希薄でした。社会に出てから、同じ高校で同学年だった人に出会いましたが、互いに全く面識がなかったばかりか、共通の友人さえ見つからず、『○○高校ってホントにダメだよね……』と語り合いました」

 最後に、仲の良い友達が全員離れ離れになってしまった方に、Kさん(40代/女性)のエピソードを紹介しよう。

「高校1年生の時、同じクラスで帰る方面が一緒の4人の仲良しグループにいましたが、2年生になったら見事に全員が別のクラスになってしまいました。仕方ないので、お昼休みにお互いのクラスを行き来してお弁当を食べていたところ、徐々に友達の席の周りの子とも仲良くなり、交友関係がグッと広がりました。もし4人が2年でも同じクラスだったら、きっと4人だけで固まっていたはず。今となっては別のクラスになったことがラッキーだったと思えます」

 前出の先生方によれば、「様々な配慮をするが、要望をすべて聞いていたらキリがない」(N先生)とのこと。クラス替えは今日も様々なドラマを生んでいる──。(了)

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