自分だけの癒しの時間を過ごせるバスタイムだからこそ、入浴時間を充実させるアイテムにもこだわりたくなるもの。さまざまなグッズがあるが、「シャワーヘッド」もその一つだ。以前からある節水・浄水タイプだけでなく、最近では美容効果も期待できるシャワーヘッドが人気を集めている。備え付けのものから交換すると、どんなメリットやデメリットがあるのか。実際にシャワーヘッドを交換した人たちに話を聞いた。
節水目的から機能性の“沼”に
金融機関勤務の40代女性・Aさん(都内在住)がシャワーヘッドを交換したのは、「水道光熱費の節約のためだった」という。
「節水できるというので、水圧が強く、温水を一時停止できる止水ボタンがあるシャワーヘッドに交換しました。家族3人で月500~1000円くらいの節約になったかなと思うんですが、水圧が強く、水があたると少し痛いのがだんだんストレスに……」
そこでシャワーヘッドの買い替えを検討し、一気に“沼”にどっぷりとハマったそうだ。
「節水率、マイクロバブル、塩素除去など機能や用語がいっぱい。数千円から7万円くらいのものまであって、どれも良さそうに見えるんです。『毎日使うものだから』を言い訳にして、どんどん高額なものに手を出しました」(Aさん)
3000円のものから始まり、3万円くらいのものまで購入したというAさん。「節水のためという最初の目的はもう忘れています」と苦笑する。
「頭皮のにおいが気になる子供ために、肌が弱い夫のために……。塩素除去効果があるものから、微細な泡で頭皮や毛穴を洗浄といった機能性の高いものも買いました。節約というより、だんだん健康・美容目的にお金をかける感じになってきています。効果のほど? 正直、まだ実感できていません」(Aさん)