まもなく迎える新年度最初の月末。新社会人の多くは初めての給料日を前に「初任給の使い道」に頭を悩ませているかもしれない。MERYが3月に実施した『新生活に関するMERYアンケート』(新社会人の男女200人を対象)によると、初任給の使い道をすでに決めていた人(52%)のうち、「親にプレゼント」(約6割)が最も多く、以下、「親以外の家族にプレゼント」(約4割)、「自分へのご褒美」(同)、「貯金や投資」(約2割)が続いた(複数回答)。
初任給の一部を将来に向けた「自己投資」に使おうと考える人もいるだろうが、そうすると、継続的な出費が必要になる場合もある。そこで思わぬ誤算に直面したという社会人2年目の20代女性のケースを、フリーライターの吉田みく氏が紹介する。
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春は多くの学生が社会人になる季節。初めての仕事に慣れるまでは大変なものの、その対価として支払われる給料を楽しみにする人も多いのではないだろうか。
学生時代のバイト代とは比べ物にならない金額を手にすることで、生活を豊かにできると期待する人もいるだろう。社会人生活2年目を迎えた都内在住の会社員・ハナコさん(仮名、23歳)は、昨春、もらった初任給でパーソナルジムを契約。しかし1年後の今、その出費に頭を悩ませていた。
「学生の頃から、仕事もプライベートも充実している女性に憧れがありました。私もそんな大人になりたいと思った時、パーソナルジムに通うことが頭に浮かんだんです」(ハナコさん、以下同)
ハナコさんがパーソナルジムを選んだのは、SNSの人気インフルエンサー達の投稿を見たことがきっかけだという。引き締まった身体を投稿する人たちを見て、憧れるようになった。
「どのインフルエンサーも『パーソナルジムに通って人生変わった!』と投稿しており、すごく興味を持つようになりました。私も健康的にスタイルを良くしたいと思い、初任給で思い切って契約することにしたんです」
契約したのは、「3か月で理想の身体を手に入れられる」と謳うプラン。キャンペーン割引が適用されても価格は40万円だった。週2回(1回60分)のパーソナルレッスン、毎日の食事管理、プロテイン飲み放題が含まれるとのことだが、ハナコさんによると「コスパがいい」パーソナルジムだという。