家族間で家事分担していているはずなのに、妻の負担が重くなることは多いはず。その原因として、家事研究家の佐光紀子さんは「家族のため、完璧に家事をこなすことが愛情だと勘違いしている女性が多いのが問題なんです」と話す。本来はやる必要がないにもか関わらず、家族のためだと思って家事をやり、その結果家族の自立を阻んでしまうこともあるというのだ。洗濯・衣類関連の「無理にやらなくていい&やってはいけない家事」を紹介する。
すべての洗濯ものをたたむ
分別して、洗って、干して、たたんで、アイロンをかけて、しまって……。いくつもの工程を必要とする洗濯は、家事のなかでも多くの時間を必要とする。家事の専門家たちは、ライフスタイルによって、どの工程を省けるか考えてみてほしいという。
「わが家では靴下とタオルはたたまずに、引き出しに放り込むだけ。しわが気にならないものはたたみません」(時間管理術研究家・料理研究家の浅倉ユキさん)
「外に干すと花粉や排気ガスが気になるし、部屋干しではカビや結露が気になるので、わが家は乾燥機派。干す工程がひとつなくなるだけでずいぶん楽になりますし、すぐに乾くから洗い替えのストックをたくさん持つ必要もなし。結果、クローゼットやたんすがスッキリします」(片づけアドバイザーの石阪京子さん)
一方、干したいタイプのシンプルライフ研究家のマキさんは、こう工夫している。
「衣類はしわを伸ばしてからハンガーにかけて干し、乾いたらたたまずにハンガーごとクローゼットにしまっています。たたみじわがつかないから、アイロンも必要ありません」