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【新旧NISAのよくある疑問を人気YouTuberが解説】「つみたてNISA」と「新NISA」の非課税枠は別扱い、慌てて売却する必要はない

つみたてNISAで積立すると最長20年の非課税期間で運用が続く

つみたてNISAで積立すると最長20年の非課税期間で運用が続く

 ちなみに、新NISA口座でまとめて管理するために、つみたてNISAで投資した分をいったん売却するのはどうかとよく聞かれますが、私はおすすめしていません。

 なぜなら、つみたてNISAで投資した分と、新NISAの生涯投資枠は別で計算されるからです。2023年につみたてNISA口座にて、満額の40万円を投資したとします。

 一方、新NISAの生涯投資枠は1800万円でしたね。その上で、新NISAの生涯投資枠とつみたてNISAの投資分は別のため、この例だとトータルの非課税投資枠は40万円+1800万円=1840万円になります。

 このように、2023年までにつみたてNISAを始めていた人は、それだけトータルの非課税枠が増える先行者利益があると言えます。そのため、つみたてNISAの保有分はすぐに売却せず、運用を続けるのがいいですね。

 しかし、新NISAで月5000円などの少額積立のため、生涯投資枠1800万円を使い切るほど大きな資金の投資は難しいという方もいるでしょう。

NISAと新NISAの投資枠は別のものとして扱われる

NISAと新NISAの投資枠は別のものとして扱われる

 それならば、やはりつみたてNISAの保有分は売却して、新NISAで改めて投資することで、非課税期間が無期限の新NISA口座での管理にまとめたいという声もあります。

 ただ個人的には、つみたてNISAの非課税期間20年でもじゅうぶんに長いので、あまり深く考えすぎず、つみたてNISAの保有分はそのまま放置して運用を続けておくのがベターでしょう。

 ちなみに新NISA口座は、2023年につみたてNISA口座を開設している銀行や証券会社と、同じ金融機関にて自動で開設されます。つみたてNISAの積立設定も、新NISAのつみたて投資枠へ引き継がれているはずなので、確認してみるといいでしょう。積立設定が引き継がれても、2023年までに積立した分はつみたてNISA口座、2024年以降に積立した分は新NISA口座というように別々で保有資産に管理されます。

 口座が分かれても、投資先が同じなら合計の投資額に対して複利が効くと思えばOKです。なので、口座が分かれること自体はあまり気にせず、そのまま運用を続けておきましょう。

つみたてNISAで運用していれば、新NISA口座も自動で開設され、積立設定も引き継がれる

つみたてNISAで運用していれば、新NISA口座も自動で開設され、積立設定も引き継がれる

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