また、埋め立て地や盛土のような軟弱地盤の上に建つ建物は、地震のときに揺れが大きくなります。軟弱地盤では固い地盤の土地よりも1.5倍ほど揺れが増幅し、その上に建っている建物の被害も大きくなりがちです。
その対策としてマンションを建てる前には地盤調査や地盤改良工事が行われますし、基礎を作る際には軟弱地盤の下にある固い地盤まで杭を打ちます。そのため大規模な震災でも軟弱地盤の上に建つマンションが大きな被害を受けた事例はあまり見かけません。
ただ周辺道路や道路に埋設している生活インフラ網が被害を受ける可能性はあり、建物は無事でも生活に大きな影響が出ます。住もうとしているエリアの地盤は意識するべきでしょう。
その他、海沿いは地震に伴う津波のリスクを考えるべきですし、昔ながらの木造住宅が密集する下町エリアは、火災も警戒すべきポイントになってきます。
共用施設の設備が豪華だと修繕積立金や管理費が上がりやすい
続いて、マンションの見極めポイント【2】の建物仕様とは、簡単に言うとマンションのスペックのことです。専有部分に関しては、食洗機やオーブン・レンジ、ディスポーザーといった設備の有無。また、バリアフリーを意識して引き戸が多用されていたり、照明器具や給排水管の移動が可能だったりと、可変性の高い構造になっているかどうかもチェックポイントになります。
さらに重視すべきは共用部分です。たとえば、駐車場はどんなタイプか、共用施設にどんなものがあるかチェックしましょう。共用施設の設備が豪華なほうが魅力的ですが、修繕積立金や管理費が跳ね上がる原因になるので、併せて確認する必要があります。