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【日本株週間見通し】指数の方向性は乏しい 中小型株物色の相場展開の可能性も

 週末こそSQ値算出に絡んだ売買が入ったことでプライム市場の売買代金は5兆円台まで膨らんだが、7日から13日まで5営業日連続で4兆円割れと薄商いが続いている。「閑散に売り無し」という格言通りの地合いと言えるが、ナスダックやS&P500が連日で史上最高値を更新する一方、海外投資家が様子見姿勢を強めているため日経平均の方向感は乏しい。また、金利上昇局面で相対的に強含んでいたTOPIXも25日移動平均線でのもみ合いとなっていることで、こちらも横ばい推移。日本のほとんどが梅雨入り前ではあるが、市場は早くも「夏枯れ相場」入りと見ていた方が良さそうだ。

 一方、スタンダード市場の名村造船<7014>や伊勢化<4107>、グロース市場のカバー<5253>、クオリプス<4894>など中小型株の一角には、個人投資家とみられる投資資金が流入しており、大型株が名を連ねる東証全体の売買代金ランキングに中小型株が顔を出すケースが増えている。大型株が動かないのであれば、中小型株を手掛けるという相場付きは、まさに「夏枯れ」と言えよう。今週も目立った売買材料が予定されていないことから中小型株物色の強い相場展開は今しばらく続くと想定する。
 
 今週にかけて、国内では、17日に4月機械受注、21日に5月消費者物価指数などが予定されている。

 海外では、17日に中・5月新築住宅販売価格、鉱工業生産指数、小売売上高、米・6月NY連銀製造業景気指数、18日に豪・中銀政策金利、独・6月ZEW景況感指数、欧・5月ユーロ圏消費者物価指数(確報)、米・5月小売売上高、鉱工業生産指数、4月企業在庫、19日にNZ・第1四半期経常収支、英・5月消費者物価指数、小売物価指数、生産者物価指数。

 20日にNZ・第1四半期実質GDP、中・中国最優遇貸出金利、スイス・スイス中銀政策金利、英・英中銀政策金利、米・新規失業保険申請件数、第1四半期経常収支、5月住宅着工件数、6月フィラデルフィア連銀景況指数、週次原油在庫。

 21日に英・5月小売売上高、仏・6月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、独・6月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、欧・6月ユーロ圏製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、英・6月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、米・6月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、コンポジット製造業PMI(速報値)、5月景気先行指標、中古住宅販売件数などが予定されている。

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