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年長者に「好きな音楽は?」と聞かれて素直に答えたくない若者たちの本音 面倒を回避するために選ばれる「ユーミン、スピッツ、サザン」の無難な回答

「最近、○○が気になっている」と返すように

 金融機関勤務の20代女性・Cさんは、「安易に“好き”を公言するのはリスク」と話す。

「基本的にサブスクで聴くので、そのアーティストだからというより、幅広く聴くなかで、なんとなく“この曲いいな”という感じ。そんなスタイルなので、特定のアーティストのライブに参加したり、個別に楽曲を買ったりなどお金をかけることはあまりありません。

 一度、職場の40代ぐらいの人にどんな音楽が好きか聞かれて、なんとなくいいなと思っていたアーティストを答えたら、『じゃあライブとか行くの?』とか、『あのグループのファンって地方遠征までしてすごいよね』などといろいろ言われて困りしました。ライブに行かないと好きとは言えないのかなと」

 そのためCさんは「好き」を語るのではなく、「最近、気になっている」と言い直すようになったという。

「最近よく使うのは、『父親の影響でサザン(サザンオールスターズ)を聞くようになり、気になっています』という感じです。“父親の影響で”をつけないと『なんで好きなの』という質問始まってしまうので、それを回避する術です。相手の世代に合わせてあげているんだということをわかってもらいたい(笑)」(Cさん)

 聞かれて戸惑う方も相手のことを考えそれなりの対応をしているようだ。(了)

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