逆指値の売り注文とは?
逆指値注文を理解するには、まず基本の指値注文を抑える必要があります。指値の売り注文は、いくら以上で売りますという予約注文です。逆に言うと、今の株価が1000円で、1200円になったら売りたいといった時に1200円で指値の売り注文を出します。
逆指値はその名の通り逆のときに使います。つまり、今の株価より安くなったところで売りたい場合に使います。たとえば今の株価が1000円で、800円まで下がったら売りたいといった場合に、800円で逆指値の売り注文を出します。
では少し頭の体操をしましょう。
今の株価が1000円で、800円まで下がったら売りたい場合、800円で指値の売り注文を出した場合どうなるでしょう。この場合は、そのときの注文状況で、いちばん高い買い注文の価格で約定します。
たとえば今の株価1000円で誰かが買い注文を出していたとしたら、1000円で売れてしまいます。800円まで下がらなければ売りたくなかったのに、売れてしまうということです。指値と逆指値の違いをきちんと理解していないとこういった失敗をしてしまいますのでご注意ください。今の株価より下がったところで売りたい場合は、指値ではなく「逆指値!」です。
初心者の方には、買ったあとすぐに自分が決めた損切り価格で、逆指値の売り注文を出すことをおすすめします。いつなんどき相場は急変するかわかりません。日中、お仕事で株価をチェックできず、帰宅してみたら損切りラインを大きく割っていた! なんてことも十分あり得ます。逆指値の売り注文を出していたら、自動的に売り注文を発動してくれますので、リスクは限定されます。
逆指値の売り注文の注意点
逆指値には、逆指値の成り行き注文と、逆指値の指値注文があります。なんだかややこしいですが、損切りをするための逆指値では、成り行き注文をおすすめします。
逆指値の成り行き注文は、損切りしたいのが1000円の場合、1000円まで下がったらいくらでもいいから売ってくださいという注文です。1000円以下で売られてしまう可能性もありますが、売りそびれるリスクは避けられます。
一方の逆指値の指値注文は、1000円まで下がったら1000円で売ってくださいという意味なので、急落して、1000円以下に一気に下がってしまった場合は、売りそびれてしまいます。結果、損切りできずじまいでは元も子もありません。
次回は、逆指値の買い注文について解説します。