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【任天堂、宝酒造の人気が沸騰】海外市場で強さを発揮する企業が京都に多い理由 「“世界で食べる”というDNAがある」

メッツの本拠地であるシティ・フィールドでは宝酒造の日本酒「澪」が提供されている

メッツの本拠地であるシティ・フィールドでは宝酒造の日本酒「澪」が提供されている

 日本における“経済の中心地”というと、東京・大阪・名古屋の三大経済圏のイメージが強い。しかし、ニデック、島津製作所、堀場製作所など、京都に本社を構える有力企業は少なくない。実際、こうした「京都企業」が世界に注目される機会も増えている。

〈MIO THE JAPANESE SPARKLING SAKE〉──ニューヨーク・メッツの本拠地であるシティ・フィールドでは、電光掲示板や通路、外壁など約430か所に「MIO」の文字が並んでいる。

 京都に本社を置く宝酒造が3月末にメッツとオフィシャルスポンサー契約を締結し、主力商品であるスパークリング日本酒「澪」のデジタル広告を掲出しているのだ。

「メッツサイドからスタジアムで日本酒を提供したいとの申し入れがあり、契約に至りました。『澪』は球場内のレストランやスイートルームで提供される初めての日本酒になりました」(宝ホールディングス広報・IR部広報課)

 同社傘下の米国宝酒造は世界28か国に商品を輸出し、北米の日本酒市場でシェアトップの30%を占める。

「若者の間で人気が高まり、海外での日本酒の消費量は増えていますが、浸透はまだまだこれからです。今後は世界48か国で販売されている『澪』を京都・伏見発のグローバルブランドとして成長させます」(同前)

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