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布袋寅泰も愛用、国内ギターメーカー「フェルナンデス」倒産へ 原材料高、少子高齢化にくわえ「サブスク普及」もギター業界の逆風に

布袋寅泰もフェルナンデスのギターを愛用(時事通信フォト)

布袋寅泰もフェルナンデスのギターを愛用(時事通信フォト)

 7月13日、ギターメーカーのフェルナンデスが公式ホームページで「可及的速やかに自己破産手続開始の申立を行う予定です」と発表した。東京商工リサーチによると負債総額は4億3389万円で、事業継続が不可能な状況になったという。

 GACKTが「一つの時代が終わった」「寂しいの一語に尽きる」、スガシカオが「朝からショックなニュースが…」とXにつづったほか、音楽ファンからも国内屈指の老舗メーカーが倒産に向かうというニュースを悲しむ声が多数上がった。

「フェルナンデスは布袋寅泰、BUCK-TICK、hideを始め、国内外のミュージシャンが愛用してきたギターメーカー。多くのアーティストモデルを発売するとともに、1990年代にはアンプとスピーカーを内蔵した“ぞうさんギター”(ZO-3)が大ヒットして、ギターの裾野を広げることに大きく貢献しました。

 しかし、ギターは近年、価格高騰が顕著。ボディやネックに使用される木材はもっぱら輸入ですが、木材価格と輸送費の高騰に歴史的な円安が重なって、価格はどんどん上がっています。コロナ禍以降、巣ごもり需要の増大でギター市場自体は悪くありませんが、入門用ギターが主力のフェルナンデスはその波に乗れず、近年の中古市場の充実も苦境に追い打ちをかけたようです」(ビジネス誌編集者)

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