「高いギターを買っているのはオッサンばかり」
ギターが人気を集める理由の1つには「手に取りやすい」というポイントもあったはずだが、価格上昇は初心者参入のハードルを確実に上げる。また、ギターは“若者の楽器”というイメージがあったが、そういった構図も大きく崩れつつあるという。
「団塊ジュニアが中高生だった1980年代後半はハードロックやヘビーメタルがブームで、ギターキッズはリッチー・ブラックモア、マイケル・シェンカー、エディ・ヴァン・ヘイレン、イングヴェイ・マルムスティーンといったギターヒーローの曲を必死にコピー。同時にバンドブームやビジュアル系バンドの台頭もあり、黙っていてもギターが売れるような状況でした。
そこから数十年が経過した今、音楽関係者からは、『高いギターを買っているのはオッサンばかり』『かつてのギター小僧の“大人買い”が楽器屋を支えている』という話も聞こえてきます。猛烈な少子高齢化が進むなか、業界に浮かれたムードはありません」(音楽ライター)
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