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航空業界が直面する「三重苦」 パイロット・整備士・空港業務従業員のすべてが不足する綱渡り状況

日本人人口は100年後に8割減の可能性も

日本人人口は100年後に8割減の可能性も

2023年生まれの未来図

2023年生まれの未来図

 いまの航空業界はパイロット、整備士、空港業務従業員のすべてが不足する「三重苦」にあるということだ。こうした綱渡り状況に対し、各企業はデジタル化や機械による省力化などを推進しているが、人が担わざるを得ない業務は少なくない。政府も資格要件の緩和や試験の簡素化に取り組んでいるが、「多くの人命を預かる仕事」であることを考えれば限度がある。

 このため国交省は新たな有識者検討会を立ち上げて解決策の検討に乗り出したが、切り札となるような根本的打開策を見出すことは容易ではない。

【プロフィール】
河合雅司(かわい・まさし)/1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚生労働省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。ベストセラー『未来の年表』シリーズ(講談社現代新書)など著書多数。最新刊『縮んで勝つ 人口減少日本の活路』(小学館新書)では、「今後100年で日本人人口が8割減少する」という“不都合な現実”を指摘した上で、人口減少を前提とした社会への作り替えを提言している。

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