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悠仁さまの進路はどうなる? 東大推薦入試は「一般選抜よりもステイタスが高い」がトレンド、学力だけでない“パーフェクト高校生”のアピールに

悠仁さまの「トンボを題材とした学術論文」(はじめに)

悠仁さまの「トンボを題材とした学術論文」(はじめに)

「推薦で入学することはステイタス」

 なぜ、難関校の優等生たちが、東大に推薦で入学したいと考えるのか。彼らの多くは一般選抜でも東大に合格できるのに、だ。それは今、東大に入学するのは、一般選抜より推薦入試の方がステイタスが上だからだ。

 取材をしていても、名門の難関校は「今年は東大に何十人入りました」とはいわないが、「去年、東大の推薦に1人合格者を出した」ということはアピールしてくる。

 名門難関校からしたら、毎年、何十人かが東大に入るのは当たり前だが、推薦の合格者はそうそう出せないからだ。

 2024年は開成が推薦の合格者を3人出しているが、開成は名門の地位に甘えるところがなく努力する学校なので、そのあたりはしっかりと実績を出してくるように見える。

 正直、東大の推薦は準備が必要なのでかなりの手間がかかるし、時間も割かなければならない。受験生からすれば、推薦を受けずに、一般選抜対策の勉強に集中した方が効率的だ。

 しかし、中には「推薦で入学することはステイタスが高いからこそ挑戦してみたい。東大の受験のチャンスが広がるのはありがたい」と考える層もいるわけだ。

 なぜ、ステイタスになるかといえば、学力以外にも優れた部分がある証明になるからだ。探究学習の成果が重視されるから、生徒が東大の推薦に受かれば、高校は「うちはアカデミックなことも教えている」とPRでき、ブランディングにも非常に意味がある。

 悠仁さまが実際にどこの大学に進学されるかは、まだ分からない。ただ、2022年3月、お茶の水女子大学は、悠仁さまが附属中学校を卒業される際の会見で、悠仁さまを「成績優秀」と述べていた。お茶の水附属中学で成績優秀というからには、基礎学力は高いと推測できよう。また、今年、週刊文春が悠仁さまの筑波大附属高校の同級生に取材をしているが「ひーくんと呼ばれている」「彼が東大の推薦に選ばれても不思議はない」という内容のコメントをしている。

 教育熱心なご両親の元で、悠仁さまはきちんと努力をされているように見える。今後の動向に注目をしていきたい。

(了。第1回から読む

【プロフィール】
杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/ノンフィクションライター。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)も話題に。『中学受験ナビ』(マイナビ)、『ダイヤモンド教育ラボ』(ダイヤモンド社)で連載をし、『週刊東洋経済』『週刊ダイヤモンド』で記事を書いている。

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