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《まじめの功罪》カスハラや自粛警察に見られる“不健全なまじめさ”から脱却する方法

健全なまじめの脳は「共同体思考」

 それに対して、健全なまじめの脳は、「共同体思考」という状態になっているという。

「共同体思考とは、相手を認め、受け入れられている状態です。お互いが精神的に対等で信頼関係が築けているので『あなたのため』は額面通り相手に伝わります。

 世界保健機関(WHO)が自分やまわりの人、共同体、社会全体が健全で健康な状態を『ウェルビーイング』と定義しています。健全なまじめさを持つ人は、まさにウェルビーイングな脳の使い方をしています。まわりの人たちが無意識のうちにその健全さに影響され、ほかの人たちにも波及していくのです。

 ちなみに、相手の言うなりになりがちな人は、一見共同体思考のように見えますが、気持ちのうえでは完全に分離しています。不健全なまじめさは閉塞感を生むだけ。ぜひ、健全なまじめさを目指しましょう」

 ちなみに、島皮質は脳の中継基地の役割もあり、活動が活発になると、脳内のネットワークがつながっていくため、脳全体の機能も上がるといううれしい副産物もあるという。

「いま、不健全な思考に陥っている」と思ったら、変わるチャンスかもしれない。

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