住まい・不動産

【室内がサウナ状態】“酷暑の夏常態化”で住宅選びの王道に異変 「南向き・日当たり」を重視した部屋で「帰宅すると室内が40度超え!」の悲鳴

日当たりのよさがアダに…(写真:イメージマート)

日当たりのよさがアダに…(写真:イメージマート)

 猛烈な暑さが常態化し、2024年の夏もテレビや防災放送でしきりにクーラーの使用を呼びかけられた。しかし住宅事情によっては、クーラーをつけても焼け石に水で、思うように冷えない部屋もある。多いのは、「南向きや日当たりにこだわって部屋を選んだ結果、暑すぎる」という声だ。南向きや日当たり重視は、これまでの住宅選びの“王道”だったはずが、まさかの展開に悲鳴も聞こえてくる。

クーラーを最強にしないと眠れない

 Hさん(30代/男性)は昨年、都内に一戸建ての注文住宅を購入。敷地が70平米弱の狭小住宅ではあるものの、1階がガレージと納戸、2階がリビングダイニング、3階は自然光がたっぷり入る寝室と、こだわりを詰め込んだ。自分の“城”を手に入れたことで悦に入っていたHさんだったが、あまりに家の中が暑く、新居を手放すことも検討しているという。

 縦に細長い家は、狭い土地を有効活用するにはうってつけだが、夏は最上階が暑く、冬は1階が寒くなるデメリットがある。

「夏はこの3階がとにかく暑いんです。とにかくふんだんに陽光を取り込む設計にしたのですが、これが大失敗。直射日光が屋根を照りつけ、その熱気が家に伝わり、最上階はまるでサウナです。立地の都合で窓を開け放すのが難しく、寝る時はクーラーを最強にしなくては眠れない。とはいえあまりに電気代がかかるので、今は窓がない1階の納戸に家族全員が布団を敷いて寝ています。

 工務店に相談したら、カーテンを変えるとか、断熱性の高い外壁に変えるといった提案をされましたが、家のローンがまだまだ残っている状態でさらなる出費はキツく、ひたすら早く暑さが和らぐことを祈り続けた夏になってしまいそうです。今後も住み続けるかどうか、真剣に悩んでいます」

次のページ:家に帰ってきたら「ロフトが40度超え」

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。