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年500万円だった収入が1.4億円に 福岡・和布刈神社の30代神主が取り組む「稼げる神社」への業態チェンジ

関門海峡を臨む和布刈神社の境内から。関門橋の先は山口県下関

関門海峡を臨む和布刈神社の境内から。関門橋の先は山口県下関

フランチャイズ展開で目標は年間収入3.7億円

 2024年4月、和布刈神社はさらなる攻めの事業に乗り出した。同神社で行ってきた神前葬事業をフランチャイズ化したのだ。

「2022年に私が社長となって株式会社『SAISHIKI』を立ち上げたのですが、そこでフランチャイズ事業を始めました。現在、同社の事業として5つの神社とフランチャイズ契約を結んでいます。我々が受け取るロイヤリティーは売上の15%です」(高瀨氏)

 税制優遇を受ける宗教法人として展開することを避け、新たに株式会社を設立した恰好だ。神主でありながら、同時にビジネスマンでもある高瀨氏。事業に対する姿勢はシビアだ。

「フランチャイズ契約を結ぶ際には、綿密な調査をします。現地までうかがって、人口密度や年齢層、散骨場所の調査などを行ないます。また神前葬に対する神社側の向き合い方も重要なポイント。神前葬はビジネスです。ただし、単なるお金儲けを考えては、氏子様の理解を得ることはできません。調査の結果、残念ながら契約をお断わりすることもあります。2031年にはフランチャイズ契約を35神社、年間のロイヤリティー収入として3億7000万円を目指しています」(高瀨氏)

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