野菜の調達にも工夫が
店舗のレイアウトの工夫もある。店に入るとオープンキッチンが目に飛び込んでくる。客席までの動線に炭火の焼台があり、ステーキが焼き上がる様子を見られる。また、店内に設置された巨大モニターでは、調理風景がライブ中継される。単に料理を提供するだけではなく、エンターテイメントの場を提供する狙いが見て取れる。
前出・中村氏は「他のステーキ店との違いを生む工夫は牛肉の調達だけではない」と付け加える。
「多くのステー店では、セットメニューとしてサラダの充実度を競っています。ブロンコビリーは食べ放題のサラダバーを採用しているのですが、ここにも強さの秘密がある。最近は肉だけでなく、野菜の価格も上がっています。ブロンコビリーは安定した価格で野菜を仕入れるために、日本全国の農家と直接取引を行なっています。仕入れ地域を広げることで、季節ごとに調達地域を変え、低価格と高鮮度を保っているのです。また、サラダバーの野菜は、各店舗で切り分けているので、食感もいいと評判ですね」
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