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【バイトテロ騒動からV字回復】ステーキチェーン「ブロンコビリー」の強さの秘密 同社は「現場の意識改革を徹底した成果」と強調、今後は出店攻勢へ

サラダバーの野菜調達に工夫があるという

サラダバーの野菜調達に工夫があるという

スマホの持ち込み禁止、そして意識改革

 ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。前述した2013年のバイトテロ騒動によって、チェーンのイメージは大きく損なわれたはずだ。ブロンコビリーのコーポレート本部経営推進部長・千葉昌宏氏に話を聞いた。

「もちろん、経営的に影響がなかったと言えば嘘になりますが、2013年の事件以降は、同じようなことは起こっていません。全スタッフに職場へのスマホの持ち込みを禁止するなど、ハード面でのルールは作ったのですが、それよりも意識改革を徹底しました。

 企業理念である“物心両面の幸せと社会貢献”の浸透を徹底させるために、全従業員がこの理念を共有し、毎朝唱和するなどして、不適切行為の再発防止に努めています。最も重要なのは従業員の意識の高さであり、ルールを守ろうとする意識を高めること。企業理念の共有が重要な役割を果たしていると思っています」

 同社はこれまで直営店舗にこだわってきたが、今後は子会社展開も視野に入れた戦略を検討している。

「弊社のようなステーキチェーンの新規オープンは年間10店舗程度が適切だと考えておりますので、今後はもっと新規オープンの速度を上げていきたいと考えています。現在、全国に139店舗を展開していますが、近いうちに200店舗を目指し、さらに海外への進出も計画しています」(前出・千葉氏)

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