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【山岡家、鳥貴族、サイゼリヤ】円安、コスト増を跳ね返して高成長を遂げた注目の外食3銘柄 円高局面でのさらなる業績向上に期待

2024年5月1日に鳥貴族ホールディングスから名称を変更したエターナルホスピタリティグループ(時事通信フォト)

2024年5月1日に鳥貴族ホールディングスから名称を変更したエターナルホスピタリティグループ(時事通信フォト)

 日本の株式市場が自動車、半導体といった外需銘柄を中心に軟調が続く中、堅調なセクターもある。その一つとして外食産業に勢いが出てきている。この背景には何があるのか。また、今後に期待が持てる銘柄は。最新の決算をもとに、個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が分析する。

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 日本の株式マーケットは自動車や半導体といった外需銘柄を中心に軟調な展開が続いている。一方でそれに代わり、堅調なセクターも出てきている。外食産業では株価が好調な銘柄がいくつかある。この要因としては、円安ドル高傾向が落ち着き、円高ドル安局面への期待が生まれていることが考えられる。

 為替が円高ドル安に動くことは、これまで好調であった自動車、半導体といった外需銘柄にとっては売上、利益、ともに業績懸念が出てくる一方で、食料品、資源、外食関連の銘柄にとっては仕入れ価格が安くなるメリットがある。ここ数年の円安一方通行という逆風環境においても業績成長を成し遂げてきた企業であれば、ここからの円高局面は業績を大幅に上昇させていくという期待が生まれる。前回記事では好調な外食企業の一例としてブロンコビリーをピックアップしたが、同社の株価はこの1か月、期待通り右肩上がりで上昇をしている。

 今回は引き続き外食銘柄に特化して3つの銘柄紹介をしていきたい。いわば「食欲の秋」相場に突入したといえるだろう。

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