ミズノ(8022)
スポーツ用品大手。ゴルフ・野球・競泳に強み。ブランド力に定評。海外展開を強化している同社は8月9日に2025年3月期第1四半期決算の発表を行っており、前年対比で売上高+6.3%、営業利益+21.6%、経常利益+16.9%、純利益+10.0%という堅調な成長を遂げており、通期業績は売上、利益ともに最高業績となることを予想している。
同社の株価は2024年初には4000円前後であったが、今年に入り2倍以上の株価水準となっていることを見ると、まさに今年はスポーツ熱が盛り上がっていることを象徴しているだろう。
同社は「国内においてはフットボール、バレーボール、ラケットスポーツ等競技スポーツ品の販売が好調に推移し、ワークビジネス事業の売上も好調に推移。海外においてもフットボール等の競技スポーツ品やライフスタイルシューズの販売が伸長」と日本、海外共に業績好調であることを説明している。
株価水準は9月20日現在でPER15.6倍、PBR1.58倍とまだまだ割安水準であることにも妙味がある。割安性、成長性を兼ね備えている同社の今後の株価推移に注目したい。
フィットイージー(212A)
アミューズメント要素を取り入れたフィットネスクラブ「FIT-EASY」を全国に展開、FC 店を中心として新規出店を継続し、事業規模拡大を目指す同社は7月23日に上場したばかりの企業である。
9月13日に2024年10月期第3四半期決算を発表しており、通期見通しを売上、利益、ともに上方修正をしており、通期業績は前年対比で売上高+45.1%、営業利益+42.9%、経常利益+42.6%、純利益+42.2%という大幅成長を予想している。
この決算発表は上場後初の決算ということで注目度も高く、マーケットは好感し、9月13日に1164円だった株価は決算発表後、9月18日に前日比+9.7%、9月19日には前日比+17.9%と急騰をしている。
前述したカーブスなどが低価格帯ジムとして展開を加速している一方で、同社は100坪以上の敷地を基本として、出店の初期投資として1億円以上が必要となる大規模なフィットネスクラブとなる。決算発表では、〈フィットネストレーニング機器のみならずアミューズメント要素(スタジオ、高濃度酸素ルーム、ゴルフ、ラウンジ、サウナ、セルフエステ等)を取り入れたアミューズメントフィットネスクラブ(商標登録第6724824号)「フィットイージー」を日本全国に事業展開し、サードプレイス(自宅でもない職場でもない第三の場所)となる店舗運営によって、他社とは異なる差別化により、フィットネスクラブ業界でもシェア獲得に繋がっているものと考えております〉と説明しているとおり、乱立する日本のフィットネス業界において独自の路線を切り開こうとしている。
フィットネス業界は非常に業績好調の企業が多いが、同社の今後の業績成長に注目したい。