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【カーブス、ミズノ、フィットイージー】直近の決算も好調、市場活況でさらなる業績成長を期待できる「スポーツ関連」3銘柄

フィットネスクラブなどスポーツ関連銘柄に成長期待が集まる(写真:イメージマート)

フィットネスクラブなどスポーツ関連銘柄に成長期待が集まる(写真:イメージマート)

 半導体や自動車などの銘柄が軟調のなか、業績好調のセクターの一つがスポーツ関連企業だ。最新の決算をもとに、個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が注目の企業について解説する。

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 2024年はスポーツの世界に注目が集まっている。夏にはパリ五輪が開催され、日本選手団の金メダル20個という好成績に日本中が盛り上がり、また、メジャーリーグの大谷翔平選手が史上初となる50本塁打50盗塁という前人未到の記録を作り、連日マスメディアを賑わせている。その他にもボクシングの世界においても井上尚弥選手が28戦 28勝 (25KO) 無敗で躍進を続け、世界スーパーバンタム級史上初となる4団体王座団体統一を達成するという偉業を達成している。

 このような日本人アスリートの躍進を見ていると、今まさに日本はスポーツ王国としての地位が確立されてきているようだ。

 株式マーケットを見てみてもスポーツ関連銘柄では7月に書いたアシックスは9月に入りさらなる高値を更新しており、その他にもスポーツ関連では今後期待できそうな銘柄がある。今回は「スポーツの秋」にちなみ、スポーツ関連で注目したい銘柄を3つ紹介する。

カーブス(7085)

 街中でお馴染み、女性向けフィットネス施設「カーブス」を運営し、欧米でもFC展開している。同社の歴史は非常に趣深い。もともとは1992年に米国テキサス州ハーリンゲンで誕生し、日本では2005年に、当時、牛角やタリーズコーヒーなどのフランチャイズ展開を手掛けてきた株式会社ベンチャー・リンクが株式会社カーブスジャパンを設立し、日本展開を本格化させた。その後、「まねきねこ」ブランドでのカラオケボックス事業を手掛ける株式会社コシダカホールディングスがカーブスを買収。会員数、店舗数も急成長を続け、スピンオフによりコシダカグループから分離独立している。海外での店舗数は約180店舗に対し、日本では約2000店舗の展開という現状を見ても日本ならではの強みを感じる企業といえるだろう。

 公益財団法人日本生産性本部サービス産業生産性協議会が実施するJCSI (日本版顧客満足度指数)調査のフィットネスクラブ業種では、同社は10 年連続で顧客満足第 1 位の評価を受けるなどユーザーからの圧倒的支持を獲得している。

 同社は7月9日に2024年8月期第3四半期決算の発表を行っているが、前年対比で売上高+19.5%、営業利益+44.0%、経常利益+50.1%、純利益+56.0%という素晴らしい成長を遂げており、その勢いはまだ続きそうだ。

 成長著しい同社といえども2020年のコロナの影響は免れなかったが、通期の業績見通しは、売上、利益ともに大幅成長しており、売上こは最高売上を更新するものとなっている。とはいえ利益においては各段階を見てもコロナ前に今一歩追いついていない。

 10月15日には本決算が発表されるが、コロナ以降初となる過去最高益更新に期待したい。

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