客の中には、ゆうかさんが大学生だとわかると、根掘り葉掘り大学名や学部を聞いてくる人もいる。ゆうかさんが正直に答えると、「大体“説教”されるのがオチ」だという。
「『なんでこんなところで働くんだ!』とか、『いい大学に行ってるのに、お父さん・お母さんは泣いてるよ』とか、よく言われますね。お店に来ておいて“こんなところ”とか言うなよと思います(笑)。変な差別意識が透けてみえるというか……」(ゆうかさん)
有名企業のお客に対しては「アドバンテージ」
都内の国立大学大学院に通うりかさん(仮名)は「学歴があることで、一定の層からの需要があることを感じる」という。
「キャバクラは、やっぱり時給がいいのが魅力でした。初めてお客さんについた時は緊張しましたが、偏差値の高い大学というだけでアドバンテージがありました。
というのも、今の時代にキャバクラに来るお客さんって、ある程度お金に余裕がある、もしくは接待費を使えるような有名企業に勤めている方が多いんですよね。そういう男性はえてして高学歴なことが多くて、大学名を言うと『あそこなの?オレ◯◯大』『勉強何してるの?』といった感じで、内輪トークで盛り上がることも多いんです。ある人は『君、僕の大学の後輩だから、これから指名するよ』とかわいがってくれて、シャンパンをいただいたこともあります」
次のページ:「ここならちやほやされる」