藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【2026年に1000社以上がTOPIXから除外へ】構成銘柄の見直しで新規採用企業は株価上昇期待、「ボーダーライン企業」は株価対策注力で市場全体に好影響も

東京証券取引所が取り組むTOPIX(東証株価指数)の見直しの内容とは(写真:イメージマート)

東京証券取引所が取り組むTOPIX(東証株価指数)の見直しの内容とは(写真:イメージマート)

 日本株指数の代表として挙げられる日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)。TOPIXの構成銘柄には今後、大きな見直しが行われる予定だ。その内容や株価への影響とは。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第111回は、「TOPIXの見直し」について。

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 日本株指数の代表として挙げられる日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)。じつは、TOPIXの構成銘柄については大きな見直しが行われる予定です。その内容と、株価への影響を解説します。

2200銘柄で構成される現行のTOPIXは?

 TOPIX(トピックス)とは、「Tokyo Stock Price Index」の略で、2022年の市場再編前の東証一部上場全銘柄を対象に、その時価総額に基づいて算出される指数です。時価総額というのは、各企業の株価に発行済み株式数を掛けたもので、その合計をもとにして指数が動きます。

 日経平均株価が225銘柄に絞って算出されるのに対し、TOPIXは、約2200銘柄と多く、市場全体をカバーしているので、日本株全体の実態をより表していると考えられます。

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