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【東海道新幹線60周年】“高速鉄道の元祖”新幹線はなぜ日本で誕生したのか? 「海外技術」「ローテク」「過去の遺産」を駆使して誕生した世界最速の営業鉄道の秘密

多くの好条件が重なって生まれた新幹線

 以上のことから、日本で60年前に東海道新幹線が開業したのは、いくつかの好条件が重なったからだと言えます。当時の日本は成長期で、新たに鉄道を建設するニーズがあり、世界最速の営業列車を走らせるというチャレンジをする余力もあった。だからこそ、日本で新幹線が開発され、営業鉄道として実現したのです。

【プロフィール】
川辺謙一(かわべ・けんいち)/交通技術ライター。1970年生まれ。東北大学工学部卒、東北大学大学院工学研究科修了。化学メーカーの工場・研究所勤務をへて独立。技術系出身の経歴と、絵や図を描く技能を生かし、高度化した技術を一般向けにわかりやすく翻訳・解説。著書多数。

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