さまざまな“詐欺”がはびこるインターネットの世界。最近話題になっているのは、Amazonのマーケットプレイスを使った代引き詐欺だ。
マーケットプレイスとは、通販サイト「Amaozn.co.jp」のサイトを通じて第三者が出品・販売することができるサービス。購入者はAmazonのサイト上で商品の購入手続きを行うが、商品の発送は別の業者が行う。そして、マーケットプレイスを使った代引き詐欺の例として多数報告されているのが、ユーザーがマーケットプレイスで商品を注文し、購入が確定したと思いきや、販売業者側から注文がキャンセルされた後、“代引き”で商品が届くというケースだ。
届く商品は購入予定だったものではなく、さまざまな価格の別モノ。代引きでの支払い・受け取りを拒否すれば金銭的な被害は免れるが、「商品が届いたけど、代引きで注文しちゃってたかな?」と勘違いしたり、あるいは「家族が買ったものかもしれない」などと考えて支払ってしまった場合、元々のAmazonでの購入はキャンセルされているため、Amazon側で返金の手続きを行うことはできないという“罠”が待っている。また宅配業者も返金対応はしてくれない。
Amazon以外のサービスも含め、ネット通販では怪しげな詐欺行為が後を絶たない。比較的有名な例としては、“偽物のSSD”の出品がある。
日米のAmazonで報告されている“偽物のSSD”とは、16TB、20TB、30TBといった大容量SDDを謳う格安の商品のことだ。たとえば、Amazon.co.jpで確認できる怪しげな16TBのSSDを謳う商品を見ると、その価格は3999円となっている。しかし、同じAmazon上で、ある有名ストレージメーカーの1TBのポータブルSSDの販売価格は1万8162円だ。その16倍もの容量のSSDが、3999円という信じられない破格の価格で販売されているのである。