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訪問先の家のスリッパ「履きたくない」人と「履かせたい」人の終わりなきバトル 「絶対洗ってないよね」「床を汚されたくない」それぞれ譲れない事情

サンダル風のスリッパも

サンダル風のスリッパも

家に来る人は“汚いもの”扱い

 Yさん同様、Aさん(40代男性/東京都)もスリッパを“強要”されたことがあるが、理由はむしろYさんのケースと真逆だ。

「ご近所さんで、母が親しくしている高齢女性の家にお茶に呼ばれて、母と一緒に伺った時のことです。その人の家はどこもかしこもピカピカで、玄関では立派なスリッパを勧められました。ただ、母はスリッパを履いていて転んだことがあるので、危ないなと思って“お構いなく”とやんわり遠慮しようとしたら、『履いて。いいから履いて』と絶対にスリッパを履かせるという脅迫めいた圧が……。さらには、『床が汚れるから』と言い放たれました。

 そうかもしれないけど、失礼なことを言うなあ、と思いながら母ともどもスリッパを履いたのですが、後日共通の知人から話を聞くと、この女性は潔癖症で、家に来る人は“汚いもの”扱いなんだそうです。じゃあ呼ぶなよと思いましたし、面倒なので二度と行く気はありません。用事があれば、うちに来てもらうスタイルにしようと思います」

 スリッパを履きたくない人と履かせたい人。履きたくない理由が衛生面だけなら、来客には使い捨てスリッパを勧めるのもありかもしれないが……。(了)

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