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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

叔母の葬儀で親子きょうだいが20年ぶりに勢揃い 悲壮感なく会話も弾んで“良い一日”になり「葬式は生き残った者の再会と結束のために存在する」としみじみ

葬式で縁遠かった親族と再会して話に花が咲くことも(イメージ)

葬式で縁遠かった親族と再会して話に花が咲くことも(イメージ)

 葬儀は悲しいだけのイベントではない。縁者・知人が久しぶりに顔を合わせて、旧交を温める機会になることもある。先日、73歳で亡くなった叔母の通夜に参加したネットニュース編集者の中川淳一郎氏(51)は、「参加して本当によかった」としみじみ振り返る。中川氏がその真意をつづった。

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 今回、北九州市八幡で、73歳で亡くなった叔母の葬儀に参列しました。叔母と叔父と次女(私の従妹)に最後に会ったのは2020年のこと。その前に会ったのは1989年で、長女もいました。2020年は数時間しか一緒にいなかったので、実質的には35年ぶりのこと。さらに、1984年を最後にもう会っていなかった祖母の妹とその娘とも会いました。これは40年ぶり。

 さらに、私の一家にしても両親と姉と私の4人が揃ったのは2004年以来20年ぶり。個別に会うことはあったものの、揃うのは随分久しぶりです。両親とも79歳になり、随分と痩せ、白髪になっていました。父の髪の毛は薄くなっていました。矍鑠(かくしゃく)とはしているものの、やはり重ねた年齢は風貌にも表れます。姉も白髪になっており、2年前に会った時より太っていた。

 私が控室に入った時、「びっくりした! まさか来るとは思わなかった!」と言う女性が。「ミカちゃん?」と聞いたら従妹(長女)でした。私の2歳年下の49歳。昔話をしながら「イヤだ~、本当に?」なんて会話が弾む。

 この日は終始笑顔で思い出話を喋ったり、私のことをテレビや雑誌で見ている、といった声もあり、親族との40年ぶりの邂逅を喜んだのでした。悲壮感はまったくなく、多分この日は我が一族にとって“良い一日”になったのではないでしょうか。叔母が亡くなったことで縁を作ってくれたことに感謝します。73歳というのは女性の平均寿命である87歳よりは随分と若いものの、もうすぐ後期高齢者になるということで、皆は「よく生きたよね」といった雰囲気になりました。

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