日本の食卓でお馴染みの白米。さまざまな“お供”のなかで、長らく愛されているのが「ふりかけ」だ。総務省の「家計調査」(二人以上の世帯)によると、ふりかけの支出金額は2015年の1558円からほぼ右肩上がりで2023年には1781円まで増えているといい、近年は物価高を背景とした節約志向から手に取る人も多いのではないだろうか。
ふりかけは子供のものというイメージを持つ人もいるかもしれないが、大人のなかにも「白米だけで食べるのが苦手」という人は少なくない。「白ご飯そのままだと食べられない」という大人たちに、それぞれの言い分を聞いてみた。
ご飯に味がついてないと食べられない
IT企業勤務の30代女性・Aさんは、「子供の頃から、白いご飯のままだと食べられない」と明かす。
「よく、“炊きたての白いご飯はおいしくて何杯でも食べられる”という表現がありますが、全然意味がわからないです。おいしいご飯粒を食べていないからだと言われたこともありますが、そうでもない。高級な日本料理店や旅館で、かまど炊きのご飯を出されたことがありますが、一口でいいかな……という感じでした」
Aさんは、「お米が食べられないわけでも、嫌いなわけでもない。同じ量でも、おにぎりなら食べられる」という。
「ふりかけや鮭フレーク、卵、梅干し、鰹節、とろろ昆布など、とにかくお供が何かないと食べにくい。白米が好きな夫はお米や炊飯器にこだわっていて、『白いご飯さえあればいい』と言い、私がふりかけをかけていると『子供かよ』とツッコんできますが、私からすれば、食パンにバターを塗るのと同じ感覚です」(Aさん)