“席ガチャ”に外れても席を移動できる
自由席のメリットは、その名の通り「自由さ」。IT企業勤務の20代女性・Bさんは、「隣に苦手な人が座っても席を移動できるのがいい」と言う。
「指定席では、隣の人が降りるまでずっとそのままなので、苦手な人がいたらもう最悪。これまでの経験だと、こちらの方まで足を大きく広げる人とか、音をたててお弁当を食べる人とかは嫌ですね。かといって、自分が自由席にいくのはなんだか腹が立つじゃないですか。自由席の場合“席ガチャ”に外れたとしても、席を替えることができる利点があります」(Bさん)
子連れだからこそ「自由席」
子供連れの場合も、自由席を選ぶ人がいる。IT企業勤務の30代女性・Cさんには、4歳と1歳の息子たちがいる。いつもは車移動だが、夫が同行できないときの新幹線移動は自由席を選ぶという。
「子供を連れて出かける場合、指定席を取るのはリスクが大きいんですよね。ただでさえ出かける前に子供が服を汚したり、急にトイレだったり、思わぬトラブルが発生することがあって、時間通りの動きが難しい。
さらに、指定席だと周囲への配慮も負担になります。友人のなかには“子連れだからこそ指定席”という人もいて、子供の年齢や性格にもよるとは思うのですが、うちの場合、他の人たちに迷惑をかけないように、自由席ですね」(Cさん)
のぞみの自由席の削減。その流れは他の列車にも及ぶのだろうか。“自由席派”の人にとっては気になるところだ。(了)